9月 19, 2019

スマホを始め、ビデオ撮影を仕事にするのに必要な3つのツール!

ちょっとだけ遊ぶつもりでスマホを手にとって、気づいたら一時間が経っていたりしませんか?スマホを持っている人ならあるあると思いますが、手のひらサイズのデバイスで何時間も遊んだり、コミュニーケーション取れたりする今という時代では当たり前かもしれません。

スマホは、もはや指先ベースのエンタメプラットフォームに進化しているので、才能と情熱だけがあれば、視聴者からクリエイター、さらに起業家まで変身するのに必要なものがすべて揃っていると言っても過言ではありません。

そう、インターネット接続、SNSアカウント、そして高画質ビデオ撮影ができるデバイスだけで、クリエイティブなユーザーが自分の個性を活かせるオンラインビジネスを開始できるのです。実際にビデオ投稿で稼ぐ人が多くいます。

例えば、2018年だけで、トップクラスの10のユーチューバーが合計で1億8,050万ドルを稼ぎ、クリエイター1人あたりの平均年収が1,800万ドルでした。

それと比べて、20年の経験を持つ映画撮影技師の年収が最高でもたった75,600ドルというデータがあります。さらに、前者の人気と比較すると、後者の知名度が非常に低いです。

Lucas Cruikshank(ルカス・クルックシャンク)という名前は多分聞いたことがないかもしれませんが、彼は10年前16歳のときに架空のキャラクターFred(フレッド)が中心のビデオシリーズを開始し、それが大人気となり、100万人の登録者をゲットした伝説のユーチューバーです。Youtubeにあげたビデオのおかげで、テレビに出たり、事務所に入ったり、お金を多く稼ぐことができた少年が、若いクリエイターが年齢が関係なく人気になれる時代の初めての例となりました。

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SNS、グローバルなコミュニーケーションへの鍵

ソーシャルメディアプラットフォームの人気が急上昇したことで、昔考えもしなかったことが可能になりました。もう、すべてのコンテンツには、翼を広げる独特なプラットフォームが必要です。
ビデオコンテンツを簡単かつ迅速にアップロードするためのツールを作成し、ビデオ視聴・拡張を促進するプラットフォームがなかったら、映像と音声によるグローバルなコミュニーケーションが取れなかったと思います。

YouTubeは14年前にビデオ共有専用サイトとして登場し、今では、8億1600万時間以上のビデオを含むコンテンツで2番目に人気のあるオンライン検索エンジンになっています。その14年間で、世界中のクリエイターを育て、91か国でローカルバージョンを公開し、ユーザーにメッセージを広めるだけでなくそれを収益化する場を提供することでユーチューバーを支援しています。そんなYoutubeは主にデスクトップバージョンが広く使用されていますが、膨大な数のユーザーがスマホからアクセスしており、そのアプリはiOSで最もダウンロードされたアプリです。

もう1つの人気SNSであるInstagramは、徐々にユーザーが写真家からビデオ撮影者になりつつあるアプリです。

そこでは、インフルエンサーと呼ばれる信頼できる意見のあるユーザーが、すべてのInstagram広告の4分の1を占めるビデオ広告を通じて世の中に影響を与えています。Instagramがこのビデオ機能を開始したときに、驚異の500万のビデオがたった1日の間で共有されました。現在では、1億人以上のユーザーがライブストリーミングという形でフォロワーとコミュニーケーションを取っています。

SNSは、クリエイティブなユーザー、特にビデオを撮るのが好きな方にとって個性を活かせる場所を生みました。
ただし、比較的安価で販売される高性能カメラ付きスマホがなかったら、そんなSNSも意味がなかったかもしれません。

インターネット接続、画面、そしてユーザーがその場で編集できる機能さえあれば、本格的なビデオ撮影ができます。その3つを小さなデバイスで提供してくれるスマホって、昔録画を始める前にビデオカメラにテープを入れる必要がある時代では夢のような技術だったでしょう。ですが、今ではビデオ撮影の他にシェア機能もすべて簡素化されています。

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ビデオ撮影の進化:撮る側が観察者から参加者へ

私自身も、一人の写真家として、一眼レフカメラや35mmフィルムカメラが大好きですが、スマホが従来のカメラでは不可能だった自由さを与えていることは否定できません。

撮影技師またはカメラマンがカメラを出してファインダーを通して世界を見始める瞬間、残念ながらもうその世界に存在している参加者ではなくなります。つまり、素敵な瞬間を動画に収めるため、周囲のことから切り離された観察者になってしまうのです。

一方で、スマホを使うと、撮りたい瞬間のド真ん中にいることができて、その場の参加者として活躍できるチャンスがあります。高価なカメラの後ろでみんなを見守るのではなく、その場で自由に行動できる参加者になります。つまり、いい意味で独自のビジョンを持つ自己完結型ディレクターになれるのです。

90年代に、電話回線を介してデジタルカメラから低解像度の写真を送信するのに5分以上がかかっていました。今日、高解像度写真やビデオをほんの数秒で共有したり、ボタンをタッチするだけでライブストリーミングしたりすることができます。その結果、ただ家族や友達だけでなく、より多くの人に見てもらえます。

この15年間で、カメラはアナログからデジタルに進化し、サイズが大幅に縮小する一方で、画質が非常によくなりました。その結果、カメラ付き通信デバイスが登場し、バッテリーも長持ちする上で様々なコンピューティング機能を提供できるようになりました。これは単純な技術と創造的アイデアの驚くべき組み合わせです。が、私は、企業がカメラの真の可能性を活用し始めたばかりだと思います。

これからどうなる?と思う方もいるかもしれませんが、まずは今の状態を考えましょう。今の時点ではカメラ技術の基本がスマホに搭載され、その画質が信じられないほどのレベルに達しているため、スマホでのビデオ撮影は、誰でも簡単にできる状態です。だからこそイメージング企業は今後、画質のさらに向上させ、よりクリエイティブなビデオを撮るのに必要なツールをユーザーに提供することに集中することができると思います。
その結果、突然でもありますが、ビジョンと特定のスタイルを備えたプロレベルのビデオは、撮影監督だけの特権ではなく、誰もが撮れるものになりました。

top 10 youtubers

次のステップ:高度な技術の民主化

この春、スマホが何百ドルもする価格なカメラと勝負する必要がないということを改めて目にしました。実は、その便利性でもはや体の一部のようになっているスマホに、使い始めると直面するあるチャレンジが付いています。それは、「スマホをどれだけクリエイティブに使えるか」です。

これがまさに、ジミー・ファロンが司会のアメリカ深夜番組『ザ・トゥナイト・ショー』の撮影スタッフが、昔から使用していた高価なカメラでの撮影をやめて、スマホにした理由。一話がすべてスマホで撮影され、その撮影に必要な技術が一つの小さなデバイスに収まれていることと、そしてそのビデオが普段の視聴者がその変化に気づかないくらい高画質であることが改めて明らかになりました。

2019年には、従来のコンピューターイメージング技術とコンピュータービジョンをベースにするAIの組み合わせがで、そんな小さなスマホがサイズが関係なく、撮影監督に撮影の新しい仕方を提供できるようになりました。そのおかげで、司会のジミー・ファロンと撮影スタッフが、いつものスタジオを出て、ニューヨーク市内の様々なロケから配信することができました。

もちろん、スマホで特別なビジョン、テーマ、そしてスタイルを特徴とする本格的な映画が撮影されたこともあります。そう、番組やショートムービー、自主映画だけでなく、CMやアメリカの有名なテレビ番組「モダン・ファミリー」の新しいシーズン、そしてオスカー賞を受賞した映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」までスマホで撮影されたのです。

このような成功を見ると、従来のビデオカメラの重量、かさばり、複雑な機能の使いづらさから開放させてくれるスマホのほうが自分のビジョンに合ってると言うビデオグラファーの方がこれから多くなると思います。
スマホが持っている機能やスペックが色々違うので、動画撮影用にどれを選ぶのかというのも大事です。が、ただスペックを見たらいいというわけでもなく、同じ機能を持っているスマホでも撮影のクオリティーが違うこともあるので選び方が難しいですね。

映画制作には、機器、照明、そして構図に関するすべての決定を行う専門家がいます。特定のシーンの撮影方法に関するすべての芸術的および技術的な決定をする人、つまり写真監督です。向上心のあるビデオグラファーなら、そのノウハウと経験から学ぶことができます。しかし、ちょっと考えてみましょう。これは普通のスマホユーザーがいそうな環境じゃないですよね。ですが、嬉しいことに、スマホメーカーと協力して、その複雑な技術やノウハウをすべて簡素化し、映画のような高画質の美しいビデオをより撮影しやすくしてくれる企業がいっぱいあります。

それでは、ビデオ撮影では、スマホで公開に値するコンテンツを作成するポイントがいくつかあります。
その中でもっとも重要なのは動画画質です。なので、買いたいスマホがあれば店内でもいいので動画を撮って撮影クオリティーを試すのをお勧めします。それから、候補リストを作って、いい点と悪い店を比較します。しかし、動画は最終的にテレビなどの大画面で見ることになるというのは忘れないでください。スマホの小さな画面で見ると画質の悪さに気づかないこともありますが、大画面だと本当の画質がわかると思います。後で後悔しないよう、買う前に必ずそのスマホで撮影されたもっとも高画質の動画をできるだけ大きい画面で再生してみてください。

画質が高く美しい動画を撮りたい方には、できるだけ高画質で、柔軟な撮影機能が付いているスマホをお勧めします。現在、もっとも高画質のビデオ解像度は1秒あたり60フレームの超高解像度「4K/60 fps」です。ハイクオリティのディスプレイと互換性のある高画質と鮮やかな色で撮影とできるスマホなら、現在、そのスペックは10bitHDRとITU Rec 2020という色空間です。このようなハイスペックを持っているスマホがこれからは多くなりますが、今の時点ではまだまだです。多分、数年後は普及し、8Kのようなより超高解像の画面が発売されると思います。

この機能を備えたスマホを見つけた後、調べるのをやめたくなるかもしれませんが、画質が充実しても音質や他のスペックが足りない場合は、結局また使い勝手が悪いということになってしまいます。なので、徹底的に調べてから決めましょう。

また、ビデオ撮影者ならスマホに求めるもう1つの重要な特性は、長寿命バッテリー。充電が突然切れてしまうとイライラしますし、撮影のチャンスを逃す可能性があります。

撮りたいシーンのド真ん中にいたい場合は、手ぶれ補正も重要になってきます。なので、手の動きの影響だけでなく、ローリングシャッター現象などの高周波振動も除去する電子式手ぶれ補正がおすすめです。回転と平行移動を含む6自由度運動およびレンズ歪みのアーチファクトで修正してくれます。例えば、スポーツ映像をリアルタイムで撮影するなら、超低遅延モードが最適です。遅延補正モードでは、映画のよう高画質でスムーズに撮影できるのでコンテンツ内容の幅も広がります。

ビデオ撮影とは、美しい映像で一つの感覚を刺激するだけのものではなく、様々な感覚を同時に刺激してくれる、いわゆる一つの体験です。シーンの特質を伝えたい場合は、音声もきちんと録音しなければなりません。
ビデオをメインコースに例えると、音声がそれに完璧に合うワインと思ってもいいと思います。そのため、音声をしっかり録音すると一つのビデオですべての感覚を刺激することができます。

映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』のビデオグラファーが最強スマホ以外に何を使っていたのか?それはもちろん、『モダン・ファミリー』と深夜番組『ザ・トゥナイト・ショー』にも見られる共通ポイント、ストーリー性と想像力です。

想像力と感情が足りないビデオグラファーがどんなハイテク次世代技術を使っても有名になれないと思います。5枚、10枚の完璧な高画質ビデオのスライドショーは、見て綺麗と思いますが、記憶には残りません。
その3つの要素を持っているビデオだけが、視聴者を感動させ、そのビデオグラファーの本当の「ファン」にさせてくれるのです。

ビデオ撮影で稼ぐまでの道は遠いかもしれませんが、弊社は製品や最新ソリューションでサポートいたします。高度なカメラ技術を民主化することで、スマホユーザーにただの観察者でなく参加者として自分自身の世界観を表現していただければ幸いです。


この記事の筆者Simon Fitzpatrick(サイモン・フィッツパトリック)は、弊社Xperiの写真およびビデオ撮影の製品管理担当シニアディレクターです。現在、スマホ向けの次世代ビデオ撮影ソリューションに取り組んでいます。趣味は海外旅行。旅行先ではカメラを持って写真を撮ったり、新しい撮影テクニックにチャレンジしたりしています。その他に、音楽も好きでギターが弾けます。彼自身に聞いたら、「いやいや、下手ですよー。」と謙遜しますが、信じないでください。結構上手です。

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